バイクトライアルの世界選手権で優勝。その後マウンテンバイクのダウンヒルにチャレンジ。国内、アジアのタイトルの他、2001年にはジュニア世界選手権で優勝、脚光をあびて以来UCIワールドカップにもフル転戦。トップライダーとして常に注目されています。
このコーナーでは末政選手のレポートでダウンヒル・レースシーンを追いかけます。
ワールド・カップ ダウンヒル第2戦(イギリス・スコットランド・フォートウイリアム)
ハードコースで知られるフォートウイリアムのワールドカップ・ダウンヒル第2戦に挑んだ末政実緒(兵庫/Team FUNFANCY/INTENSE)選手のレポートが入りましたのでご紹介いたします。
***末政実緒 レースレポート***
大会名:UCI MOUNTAIN BIKE WORLD CUP#2
場所:スコットランド・フォートウィリアム
開催日:2010年6月5-6日
天候:晴れ
バイク:INTENSE 951
順位:DH6位
ワールドカップダウンヒル第2戦は、ワールドカップで一番盛り上がる場所フォートウィリアムで開催されました。
ここフォートウィリアムは普段常設コースとして走れますが、ワールドカップで一番体力的にハードなコースでもあります。
イギリスから多くのトップライダーが生まれるのも納得です。
天気はスコットランド特有のミスト状の雨はレース期間中なく、珍しく晴天が続く中レースが開催されました。
コースはここ数年ほぼ同じでしたが、今年は所々レイアウトを変えて雰囲気もだいぶ変わりました。
とは言っても全体的には変わらず、前半はハイスピードで岩がゴロゴロとして荒れていて、後半につれて傾斜が緩いシングルトラックが続き、最後はジャンプと漕ぎのセクションとスタートからゴールまで様々なセクションがあり、体力的にタフなコースです。
そして前半のハイスピードセクションは風を遮るような木が一切ないなく、時には前に進まない事や横風に流されて転倒しそうになるほどで、色んな意味で過酷なコースです。
今回から4Xには出ずダウンヒルに専念したおかげでじっくりダウンヒルの練習は出来たものの、初日は張り切り過ぎてオーバートレーニングになってしまい反省しました。
<6月5日予選>
午前中の試走は穏やかだったコース、午後の予選が始まる頃には風が吹き始めてしまいました。
スタートから攻めて走ることより、風でバランスを崩してコースアウトや転倒しない様に走ることが精一杯でした。
幸い転倒もコースアウトもなく無事に前半部分を終えて、後半に入りました。
少し疲れが出てしまいペースが思ったより上がらなかったですが、後半部分もこれといった失敗もなく6位で予選を終えました。
*予選結果*
1. ATHERTON Rachel
2. JONNIER Sabrina
3. PUGIN Floriane
4. MOSELEY Tracy
5. RAGOT Emmeline
6. SUEMASA Mio
<6月6日決勝>
予選では前半部分のタイムがいまいち伸びなかったので、決勝では前半から攻めていこうと思いスタートしました。
途中ひやっとする場面が多かったですが、転倒はなくまずまずのペースで後半に入り、後半部分も予選よりペースは落ちずに走る事が出来ました。
ゴールした時点では1位で予選より5秒ほど縮めましたが、その後すぐに次のライダーにタイムを更新されてしまい、予選と同じく6位で決勝を終えました。
今回の走りや中間タイムを見て振り返ると、前半のハイスピード部分が特に遅かったようです。
スピードが出て荒れているセクションをいかに速く走るか、もちろん体重差も影響するかもしれません。
しかし、体格の差はどうしようもないのでテクニックで補うしかありません。
いかにスムーズにコーナーや荒れている路面をこなしスピードを加速させるかは、まさしく今年私が課題にしている平均速度を上げることにつながります。
どうすればタイムにつながるか、ダウンヒルの難しさであり醍醐味です。
次のレースは6/19-29にオーストリアのレオゲンで開催されるワールドカップ第3戦です。
初めてワールドカップ開催地です。
新しいコースを楽しみつつ、さらに上を目指して攻めて行きたいとおもいます!
応援ありがとうございました。
Team FUNFANCY/INTENSE
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