自転車は人力を使かって移動することのできる、また人力を効率よく伝える機械としてもすばらしい乗物です。
ここ最近、エネルギー効率が良く、維持費も安く、健康増進やスポーツとしての活用などの効果が期待できるなど注目されています。元は、貴族の遊び道具として始まったとされる自転車も、「セーフティー(安全/Safety bicycle)」型と呼ばれるチェーン駆動車の誕生、空気入りタイヤの開発等により画期的な進歩を遂げました。
ここでは、自転車の難解な「言葉」などを紹介していこうと思います。
第1回は「**段変速」です。
カタログなどの表記で、「27段」とか「9スピード」などの数字入りでの表記があります。これはなに? そんなに段数がいる? 車でも5速とか言うけど?
実際の街中では、それほどのギヤは必要ないともいえますが、その分細かな設定(変速したときに大きく変わることがない:クロスレシオ等と呼ばれる設定)にしたりもできます。
前のギヤ数 × 後ろのギヤ数 = 総ギヤ数(総段数)
として多くすることが出来ました。ですから「27段」といっても27のギヤが付いているわけではありません。
マウンテンバイクの多くは、前に3枚、後ろに7〜9枚くらいのギヤがついていて、総段数が21〜27段ということになります。一方で競技の世界ですと、力もあるということなのか、トラブルなども嫌って前は2枚で乗り切るということもあるようです。また、これに加えてギヤレシオ(ギヤ比)という2つのギヤの組み合わせによる回転比率というのもあり、製作、設定ではこれらの数字と車輪径、用途などを考えて作られています。 これら、変速機の使いかたについては、このような説明よりも、体感が一番!
ライディングスクールなどでは、平坦路で変速操作を行いながら覚えていきます。
皆さんも、変速操作で、体感してみてください。
もう少し軽め、もう少し重めといった感覚にあわせたギヤを選ぶことで、より快適に、より早く、ライディングが楽しめることと思います。