バイクトライアルの世界選手権で優勝。その後マウンテンバイクのダウンヒルにチャレンジ。国内、アジアのタイトルの他、2001年にはジュニア世界選手権で優勝、脚光をあびて以来UCIワールドカップにもフル転戦。トップライダーとして常に注目されています。
このコーナーでは末政選手のレポートでダウンヒル・レースシーンを追いかけます。
2010 JCF ジャパンシリーズ ダウンヒル第5戦(石川県・瀬女高原 20101009)
アジア選手権を連覇で飾り、国内シリーズの最終戦に出場の末政選手。ワールドカップの転戦でスケジュールが合わず、2005年以来このシリーズタイトルは取れていませんでしたが、今年はウイングヒルズ白鳥大会を除いて参戦、久々のジャパンシリーズ・タイトルがかります。末政実緒(兵庫/Team FUNFANCY/INTENSE)選手のレポートをどうぞ。
***末政実緒 レースレポート***
大会名:JCF MTBジャパンシリーズ最終戦
開催場所:石川県瀬女高原スキー場
開催日:2010年10月8-9日
順位:1位
使用バイク:INTENSE 951
****
ジャパンシリーズもついに最終戦を迎えました。最終戦の舞台は日本で最もテクニカルで急斜面の難しいコース、瀬女高原スキー場。
昨年は台風の被害で瀬女最難関の通称『ブナ林』という急斜面シングルトラックに倒木がありブナ林はなくなりましたが、今年はブナ林も復活し瀬女らしいコースとなりました。
そしてコースも3.6kmと他のコースに比べ長く、ハイスピードなセクションとテクニカルなシングルトラック、そして漕ぎセクションと三拍子揃ったコース、日本で最もタフなレースが始まりました。
レース決勝の前日から公式練習が開始、この時は天候は晴れでコースもドライコンディション。
ハイスピードのセクションは砂埃が上がるほど乾き、シングルトラックも木の根が全く滑らないほど乾いていました。
っが、前日の夜からぽつぽつと雨が降り始め、気がつけばザーザーと本降りに。その後雨が止む気配がなく、雨が降り続く中決勝日を迎えました。
朝の試走を走ると昨日とは全く違うコンディションになっていて、せめてもの救いは雨が降り続いているおかげで泥が軽いこと。
見る見るうちにバイクも身体も泥だらけになり、走るたびにコースはドロドロになり荒れて走りづらくなってきました。
<予選>
朝の試走では様子見程度のペースで走っていたので、予選ではハイスピードのセクションはペースを上げてどのぐらい滑るかを確かめながら走りました。
コース状況は刻々と変化し、試走時よりドロドロ具合が増えてきましたが、思ったよりハイスピードな所は滑らずいけましたが、やはりシングルトラックは木の根も滑りやすくなっていて、注意しながら走り予選1位でゴール。
1 末政実緒
2 飯塚朋子
3 宮下瑠衣
4 中村美佳
5 木下論子
<決勝>
さらに雨脚が強くなって行き、コースは状況はますます悪化して行きました。
水気が多いのでハイスピード部分はあまり滑らないと思い、ハイスピードセクションは予選より少しペースを上げて走る事にしました。
そして、ブナ林では手前のペースと同じ感じで進入してしまいそうになりましたが、このコンディションだと何が起こるか分からないので万が一に備え、だいぶ慎重に走り確実にクリアしゴールへと向かいました。
決勝は予選より8秒ほどタイムを縮め1位で瀬女大会を終えました。
1 末政実緒
2 飯塚朋子
3 宮下瑠衣
4 木下論子
5 中村美佳
瀬女大会で長いようで短かったシーズンが終了しました。
2005年以降ワールドカップフル参戦でジャパンシリーズチャンピオンのタイトルを獲っておらず、今年はワールドカップフル参戦しつつ日本のタイトルを獲得するのも一つの目標でした。
海外に行ったり来たりしながらのジャパンシリーズ参戦は、自分が思っている以上に甘いものではなかったのですが、ジャパンシリーズは出場したレース全て優勝しタイトルを獲得し無事にシーズンを終える事が出来たのも、活動を支えてくださっているスポンサーの皆様、応援してくださっている皆様がいるからこそ。
そして1人の力でなく、応援してくださっている方々がいて初めてレースを走る事が出来るのだと、改めて実感した2010シーズンでした。
今年活動を支えてくださったスポンサーの皆様です。
株式会社ファン・ファンシー
サイクルショップ輪娯ロード
オークリージャパン株式会社
FOX Racing Shox
ALEXRIMS
レオタニモト『REV5』
SDG
サポートありがとうございました!
そして応援してくださっている皆様、今シーズンも応援ありがとうございました!
Team FUNFANCY/INTENSE
末政実緒