2011年度
JCF マウンテンバイク 競技インフォメーション(競技方法)
●カレンダー JCFロゴ付きが公認大会となります。
●追加最新情報
●ロンドン・オリンピック参加資格手順
●選手登録方法
●マウンテンバイクとは
マウンテンバイクは1970年代のはじめ、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ近郊のマリン郡で誕生しました。山の中を走る自転車でその後競技が生まれ、1990年にはUCIの世界選手権大会が開催、1996年にはアトランタ・オリンピックで正式実施されました。日本にも1980年に紹介され、 1988年からは全日本選手権大会が開催、1992年には全国にわたってシリーズ戦もスタートし全国的に人気を博しています。国際連盟の基準である年齢別クラスの他にマウンテンバイク競技については技術レベル別のカテゴリー制度を設け、よりよい競技大会として公認大会を構成し、優秀な競技者からは(財)日本自転車競技連盟等により、オリンピック、アジア大会、世界選手権大会、アジア大陸選手権などへの日本代表選手派遣を行っています。
◎クロスカントリー
オリンピックおよび世界選手権大会、ワールド・カップの正式種目として行われており、国内では全日本選手権大会、ジャパン・シリーズをはじめ数多く開催されています。起伏のある山岳、丘陵地帯に設定されたコースを、通常一斉スタートで順位を競う長距離レースです。全日本選手権、ジャパン・シリーズでは特にオリンピックフォーマットと呼ばれる1周4km以上のコースを約2時間程度周回する競技が実施されます。同じくクロスカントリーには、1周が60km以上のコースで競われる「マラソン」、長時間で競われる「エンデュランス」、タイムで競う「タイムトライアル」、短距離を勝ち抜き方式で競う「エリミネーター」などもあります。
◎ダウンヒル
世界選手権大会、ワールド・カップの正式種目で、スキーの滑降のように山の上のスタート地点からスタートし、下のフィニッシュ地点までの個人のタイムを競います。コースにはスピード、技術それぞれ重視されたセクションが含まれ下りの総合力を試されます。
◎4クロス
4名の競技者により障害物のある同一コースにおいて順位を競い勝ち上がっていきます。世界選手権大会、ワールド・カップの正式種目です。
●主な国内公認大会(20110201予定:詳細はカレンダーおよび各大会主催者発表をご覧ください)
全日本選手権大会:
7/15-17 第24回全日本マウンテンバイク選手権大会 XCO DHI(4Xは未定)富士見パノラマ/長野県富士見町
ジャパンシリーズ:
4/23-24 Jシリーズ J八幡浜インターナショナルXCO#1 市民スポーツパーク/愛媛県八幡浜市
5/3-5 Jシリーズ XCO#2DHI#1 箱館山 J1 箱館山/滋賀県高島市
6/3-5 Jシリーズ XCO#3 DHI#2 J1 富士見パノラマ/長野県富士見町
7/2-3 Jシリーズ 北海道ニセコ花園 XCO#4 ニセコ花園/北海道倶知安町
7/30-31 白馬チャレンジ/Jシリーズ XCO#5 白馬さのさか J1 スノーハープ/長野県白馬村
9/16-18 Jシリーズ XCO#6 DHI#3 富士見 J1 富士見パノラマ/長野県富士見町
9/23-24 Jシリーズ DHI#4 白鳥 J1 ウイングヒルズ白鳥/岐阜県郡上市
10/7-9 Jシリーズ XCO#7 DHI#5 瀬女 J1 瀬女/石川県白山市
J2/J3他:
J3 4/3(変更注) 浜松MTBフェス J3 XC 浜松遠州灘海浜公園/静岡県浜松市
J2 4/3 菖蒲谷クロスカントリーレース J2 菖蒲谷森林公園/兵庫県たつの市
J2 4/10 MTB FESTIVAL 2011 in緑山スタジオ・シティ J2 XC 神奈川県横浜市
J3 5/21-22 マウンテンバイクフェスタ J3 糸満観光農園/沖縄県糸満市
J3 5/22 吉備高原MTB大会/ J3 XC 吉備高原/岡山県吉備中央町
J3 6/19 J3 XCT ながさき県民の森/長崎県
J2 6/19 J2 XCO 北信州木島平スキー場/長野県木島平村
Jx ユースクロスカントリー
J2 9/4 草津高原MTBフェスタ J2/DH 草津国際スキー場/群馬県草津町
J3 10/22-23(注) 法華嶽ダウンヒル J3 法華嶽公園/宮崎県
国際主要大会:
6/10-12 ACCアジア大陸選手権 XCO/DHI 蘇州市, 中国(日程変更201102)
6/26 マラソン世界マウンテンバイク選手権大会 モンテベルナ・イタリア
8/15 第26回ユニバーシアード大会 自転車競技 Shinzhen, China
8/31-9/4 世界マウンテンバイク選手権大会 シャンペリー・スイス
●ランキングについて
年間登録者にはシーズンを通じたすべての公認大会のクロスカントリー、ダウンヒルの各種目ごと、各カテゴリーについて上位者にポイントが与えられ、その中からポイント対象となる高得点獲得大会の合計ポイントによりランキングが決定します。このランキングは翌年度のカテゴリー昇降格の基準となります。国際公認大会ではカテゴリーにより参照するランキングテーブルが異なる場合があります。
●ジャパン・シリーズについて
全公認大会のうち、特にJ、J1大会については、「ジャパン・シリーズ」として、男女エリートでのクロスカントリー、ダウンヒルの各種目についての大会成績を、対象となる高得点獲得大会のポイント合計による、シリーズチャンピオンを決定します。この表彰については最終戦において行います。
●カテゴリー登録資格設定 (競技レベル別カテゴリー JCF規則ART.1.7./ART.2. 2003/1)
●2011年度各カテゴリー登録資格者
2011年度基準
男子エリート
共通 1)UCI規定ジュニア以上の年令(毎年度12月31日現在17才以上)の(財)日本自転車競技連盟登録者であり、
クロスカントリー
1)2010年度ナショナル・ポイント(男子エリート)1位-70位まで。
2)2010年度ナショナル・ポイント(男子エキスパート)1-25位まで。
3)2010年度男子エキスパートより男子エリートへの既途中特別昇格者。
4)委員会特別推薦者(ジャパン・シリーズ(J、J1)でのエキスパート優勝者/全日本選手権会での優勝者は次回大会より自動昇格、その他共通1)に関わらず委員会が特に認めた者)
ダウンヒル
1)2010年度ナショナル・ポイント(男子エリート)1位-50位まで。
2)2010年度ナショナル・ポイント(男子エキスパート)1-20位まで。
3)2010年度男子エキスパートより男子エリートへの既途中特別昇格者。
4)委員会特別推薦者(ジャパン・シリーズ(J、J1)でのエキスパート優勝者/全日本選手権会での優勝者は次回大会より自動昇格、その他共通1)に関わらず委員会が特に認めた者)
男子エキスパート
共通 1) 毎年度12月31日現在14才以上の(財)日本自転車競技連盟登録者であり、
クロスカントリー
1)2010年度ナショナル・ポイント(男子エキスパート)26-120位まで。
2)2010年度ナショナル・ポイント(男子エリート)71位以降。(ポイント未獲得者含む)
3)2010年度ナショナル・ポイント(男子スポーツ)1-50位まで。
4)2010年度男子スポーツよりの既途中特別昇格者。
5)委員会特別推薦者(ジャパン・シリーズ(J、J1)でのスポーツ優勝者/全日本選手権大会での優勝者、その他委員会が特に認めた者。要連盟登録)
ダウンヒル
1)2010年度ナショナル・ポイント(男子エキスパート)21-120位まで。
2)2010年度ナショナル・ポイント(男子エリート)51位以降。(ポイント未獲得者含む)
3)2010年度ナショナル・ポイント(男子スポーツ)1-50位まで。
4)2010年度男子スポーツよりの既途中特別昇格者。
5)委員会特別推薦者(ジャパン・シリーズ(J、J1)でのスポーツ優勝者/全日本選手権大会での優勝者、その他委員会が特に認めた者。要連盟登録)
女子エリート
1) (財)日本自転車競技連盟登録者でUCI規定ジュニア以上の年令(本年12月31日現在17才以上)であること。
2)2010年度ナショナル・ポイント・ランキング(女子エリート)ポイント獲得者。
3)委員会特別推薦者
2007年度より国際基準にあわせる変更があるために、エリートへの昇格には年令制限があります。またスポーツからの昇格の際には(財)日本自転車競技連盟登録が必要になります。スポーツからのは昇格資格のみが発生するので強制昇格とはなりません。(財)日本自転車競技連盟公認マウンテンバイク競技大会参加については大会会場においてのライセンスおよび会員証の提示が必要です。
年間登録者の公認競技成績は年間個人ランキングに反映され翌年度のカテゴリー決定の参考資料となります。マウンテンバイクのカテゴリー・システムは競技レベルの統一と公正で安全な大会を行うこと、選手がスポーツから順にステップアップできること、また選手強化を目的に各国のシステムを元に1992年度より導入されています。新規のマウンテンバイク競技者は順に昇格していきます。登録されたカテゴリー以外への参加は特に認められた場合を除きできません。シーズン途中での審査希望者は申請書、成績資料(任意)と共に90円切手6枚同封で申請してください。
●全日本選手権大会および国際大会におけるカテゴリーについて
全日本選手権大会および国際大会においては、UCI(国際自転車競技連合)規則に則った年齢別にて競技を行います。
XCOではジュニア(17-18才)、U23(19-22才)、エリート(23才以上/U23と混合の場合は19才以上)マスターズ(30才、40才以上)、DHIではジュニア(17-18才)、エリート(19才以上)マスターズ(30才、40才以上)
日本チャンピオンのタイトルは日本国籍者のみ、全日本選手権参加には(財)日本自転車競技連盟登録が必須。
30才以上の競技者はエリートもしくはマスターを選択できますがマスターを選択した場合にはその年度の世界選手権(マスターズを除く)、ワールド・カップへの参加資格は喪失します。
*男女エリート・カテゴリーへの登録がされていてもジュニアの競技者は国際大会でのエリートにて競技を行うことはできません。この場合は別途行われるジュニアでの順位ポイントを得ます。
●2011年度競技規則
最新競技規則は英語仏語版:www.uci.ch、および日本版:www.jcf.or.jp(下記内容を含む)で入手できますので参照してください。
特に必要となる競技規則部分は次の通りです。(pdf版)
01_スポーツとしての自転車競技組織
04_マウンテンバイク競技
09_世界選手権大会
10_大陸選手権大会
11_オリンピック競技大会
12_懲戒および手続き
13_スポーツの安全と健康状態
14_UCIアンチドーピング規則
2011年度の主な競技規則変更点:
・クロスカントリー設定時間 男女エリート 1:30(最短)-1:45(最長)
国内競技大会における特別規則:
フィードテクニカルアシスタンスゾーン:クロスカントリー競技に於いて、この場所での機材交換の使用ができるのは次の公認カテゴリーとなります。(飲料は可)全日本選手権におけるクロスカントリー全カテゴリー、ジャパンシリーズのクロスカントリー男女エリート、24時間競技全カテゴリー。
カテゴリー統合:参加選手数が設定人数に満たない場合は上位のクラスに統合され競技が行われ、原則各カテゴリー内での順位によりポイントが与えられます。
国内開催国際大会に於いて、ジュニアの競技者はエリートとして競技ができません。この場合には別途ジュニアカテゴリーの競技として行われ順位、ポイントを得ます。
●ポイント・テーブルの参照
国内公認大会における各カテゴリー/クラス/順位によって与えられるポイントが異なります。各大会、各カテゴリー/クラスで受けられるポイントの参照は次の表の通りです。全日本選手権のみUCI年齢カテゴリー(ジュニア、U23、シニア・エリート、マスター)の順位によるポイントが与えられます。全日本選手権大会、ジャパン・シリーズ(J、J1)でのダウンヒル予選および、XCTでも順位に応じてポイントが加算されます。(必ず実施されるということではありません)
同ポイント獲得者での順位付けは次の優先順によります。1:対象大会1大会の最高獲得ポイント順、2:集計直近獲得ポイント順。
●クロスカントリー競技について(XCO)
全日本選手権,J,J1では、原則的に「クロスカントリー・オリンピック」を実施します。ステージング(召集)は最新ランキング(国際優先)により行います。先頭競技者から(ラップタイム+80%以上)遅れた競技者は設定されたフィニッシュ・レーンにより除外されます。周回遅れの選手も同様。除外された競技者はリザルトにおいては不足周回により順位をつけられますが、コミッセールにより確認されない競技者はDNFとなり、順位、ポイントは与えられません。先頭者フィニッシュ後、設定時間が経過した時点でフィニッシュが撤収される場合があります。大会によりエリートについては前日にXCT(タイムトライアル)が行われ、ポイント対象となる場合があります。
●ダウンヒル競技について(DHI)
原則として男女エリート・ダウンヒル競技は最新ランキング順でクオリフィケイション(予選)を行い、男子上位30名、女子上位10名でファイナル(決勝)を行います。(参加人数により行われない場合があります)ファイナル進出者以外はクオリフィケイションでの順位となります。他のカテゴリーは1回の走行タイムで順位を決定します。
●2010年度アンチドーピング規則
TUE(治療目的使用に係る除外措置)をはじめ多くの改定点がありますので詳しくは日本アンチ・ドーピング機構ホームページ www.anti-doping.or.jpなど参照してください。
●チーム登録およびランキング
マウンテンバイク小委員会では、各チームの評価基準となり、各チームの目標と健全な発展、活発な活動を促進するため、国内チームによる年間チームポイントランキングを実施します。チーム登録には最低1名の該当年度エリート登録競技者が必要です。これらチームは国内の公認大会に参加する目的で競技者と管理者で構成されたものとし、登録については別途行う必要があります。チームランキング問い合わせ: 日本マウンテンバイク協会 TEL 03-5363-3200
●国際大会について
◆世界選手権大会: 次の様な選考基準から選考された選手等より代表選手団として参加します。1)全日本選手権における優勝、2)該当年ワールド・カップ10位以内獲得、3)該当年UCIランキング20位以内、4)該当期間内ジャパン・シリーズでの優勝者、ランキング上位者、5)委員会推薦者。該当期間内選考選手数等詳細については追って発表予定。
◆ワールド・カップ: 国際ランキングで最低20ポイントを持つ各国エリート選手のみを対象としたワールド・カップについての参加は各国連盟、およびUCIチームのみを通じて行われます。参加については事前に国際ライセンスの取得が必要です。
◆世界マスターズ選手権大会、その他のUCI国際公認大会: 事前に国際ライセンスの取得のうえ各大会に申請してください。
◆第30回オリンピック競技大会 (2011/1/12 (財)日本自転車競技連盟告示)
★獲得枠1名の場合
①国別ランキングによる参加枠獲得の場合
2012/5/22 付UCI 個人ランキング100 位以内、かつオリンピックフォーマットによるUCI ポイント
(2010/5/23 ~ 2012/5/22)の最高獲得者。
②大陸選手権による参加枠獲得の場合
ロンドンオリンピック国内選考会(2012年度・日時・場所未定)対象者最上位の日本国籍者。
ただし国内選考会対象者は2011年度JCFナショナルランキング上位20名、2011年度XCOエリート
クラス全日本チャンピオン、およびMTB小委員会推薦者(最大2名)の最大23名とする。
★獲得枠2名の場合
上記①②各1名。①②同一選手の場合、②の次点の選手を選考する。
★獲得枠3名の場合(男子のみ)
上記①②および②の次点の選手。合計3名に満たない場合、②の次々点の選手を選考する。
◆国際ライセンス申請方法: 各自所属している都道府県連盟を通じて国際ライセンスの申請を行います。国際ライセンス発行については申請書とともに手数料10,000円と写真2枚(縦4.5cm,横3.5cm)が必要です。国際登録問合わせ:(財)日本自転車競技連盟 TEL03-3582-3713 国際大会カレンダー:http://www.uci.ch
●コミッセールについて
公認大会にはコミッセール(公認審判員登録者)が競技の運営監督などをしています。公認大会における公正な運営という重要な任務ですが、地域での普及活動にも活用できると考えられます。興味のある方はぜひ講習会などを受講してください。