第19回アジアマウンテンバイク選手権(中国・成都)
5月11日(土)アジアMTB選手権ダウンヒルの決勝が中国成都にて行われ、女子は末政実緒が11回目のアジアチャンピオンに、男子は清水一輝が銀メダルを獲得した。
コースは高低差が少ないためペダリングセクションが多く、持久力が必要とされるものだった。テクニックを要求するシングルトラックはなかったが、週の前半の雨でこねられた路面がレース前日からの晴天で硬く締まり、走行ラインを間違えると轍にタイヤをとられるといった点では繊細さを要求されるものでもあった。
日本からは女子は末政、男子は清水、青木、井手川の3選手がエントリーした。互いに最速走行ラインなどの情報を共有しチームで金メダルを獲りにいった。
前日のタイム計測では女子は1位、男子は4位、5位、7位のポジション。男子のライバルはインドネシアと台湾が予想されたが、日本チームは比較的体力を温存しながら様子見のタイムだったのでどの選手も十分狙えると確信して決勝を迎えた。
女子の決勝は年々タイムを縮め成長してくるライバルや連覇の重圧をはねのけ末政が見事優勝。男子は狙い通りタイムを縮めた清水が惜しくもコンマ8秒差の2位、井手川もミスなくベストを尽くし5位となった。
ダウンヒル女子 末政実緒 選手 見事優勝を飾る!!
男子は清水一輝 選手が2位、井手川直樹 選手5位でフィニッシュ
第19回アジアMTB選手権大会-2013年5月11日(土)~12日(日)【成都/中国】速報
Results – Mountain Bike 2013
5月11日~5月12日に中国で開催されますアジア選手権大会につきまして
以下の選手、役員の派遣が決まりましたのでお知らせします。
1 大会名 第19回MTBアジア選手権大会、第5回ジュニアMTBアジア選手権大会
2 大会期間 平成25 年5月11日(土)~5月12日(日)
3 開催地 中国(成都)
スタッフ
片山 梨絵 (チームマネージャー)
藤田 知高 (メカニック)
渡辺 城作 (マッサージ)
選手男子エリート クロスカントリー
山本 幸平 (スペシャライズド)
斉藤 亮 (MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)
沢田 時 (ブリヂストン・アンカー)
選手男子ジュニア クロスカントリー
前田 公平 (TEAM SCOTT)
選手男子エリート ダウンヒル
清水 一輝 (AKI FACTORY TEAM)
青木 卓也 (ジャイアント)
井手川 直樹 (Devenci/SUNSPI.com)
選手女子エリート ダウンヒル
末政 実緒 (DIRTFREAK/SARACEN)
Baskinta/LIB 10-14/10/2012
最高の結果とともにこのレースを終えられた事を心の底からうれしく思っています。
出場カテゴリー(エリートMEN DH、エリートMEN XCO、エリートWOMEN XCO、ジュニアMEN XCO)すべてでアジアチャンピオンを獲得できた事と、日本代表選手として参加したすべての選手がメダルを獲得できた事を誇りに思っています。選手、スタッフがチーム一丸となって勝ち取った勝利だと感じています。
2007年にも同じ会場でのアジア大陸選手権大会(以後アジア戦)が予定されていましたが情勢不安からレースが中止になり、今回の大会開催について開会式で『Dreams come true』と熱い口調でレバノン自転車競技連盟会長が語っていたのが印象に残っています。
選手団がレバノン・ベイルートに到着したのは10月9日早朝で、そこから滞在先となるホテルまで移動しました。4.5年前まで内戦をしていた爪痕が色濃く残る街を横目に会場に向かいました。今回、滞在するホテルとレース会場は別の場所にあり、ホテルからDH、XCOコースともに車で移動するほどの距離がありました。
DHのコースはスタート地点が2100mを超える高地に設置され、岩が崩れたような斜面を縫うようにコースが設定されていました。距離は1.8km。選手の情報によると前半は斜度がきつくハイスピードで、後半には斜度が緩くなりペダルを踏むコースだと言っていました。
代表の2選手はともにコースチェックをしてベストなライン、最速の走り方を相談しながら予選日を待ちました。
そして予選日当日(10月12日)。
コースがイージーな事から、ハイスピードなレースが展開されました。
予選では清水選手が1位通過、青木選手がコース中盤でのパンクがあったにも関わらず13位でゴールし、翌日の決勝に駒を進めました。
決勝当日(10月13日)、リラックスした状態でホテルを出ていきました。結果は清水選手が優勝、アジアチャンピオンの称号を獲得しました。
そして、青木選手が予選の悔しさを跳ね除ける快走で3位表彰台を獲得しました。表彰式では日本国旗2つがレバノンの青い空を飾りました。優勝の清水選手の決勝でのアベレージスピードは50.76km/hでした。
DH組の好成績にXC組も刺激を受ける事ができました。『絶対に自分達も!』そんな空気が日本チームを支配していました。
XCコースは標高1300m付近に設定されたコースで1周5.6kmの乾いた大地をうまく使ったコースになっていました。
コース前半はテクニカルなアップダウンが続き、後半は1.5kmほどのアップヒルが続く、テクニックと登坂力を問われるコース設定になっていました。
日本選手団は現地に到着翌日からコース試走を行い、ポイントとなる箇所のトレーニングを重ねていきました。
レース前のミーティングではジュニア男子が3周、女子エリートが4周、男子エリートが5周との発表があり、それぞれがレースのイメージを膨らませてレース当日を待ちました。
レース当日(10月14日)、天候は晴れ。朝9時からレースの女子エリート片山選手は早朝より準備を進め、レース本番を迎えました。
レースではスタート直後に選手同士の接触によりスポーク2本が折れるというアクシデントがあったものの先頭を譲ることなく1周を走り、テクニカルゾーンで新しいホイールに交換し再スタートをして、その後は独走に持ち込み2位に3分近い差をつけて優勝。引退を表明している片山選手にとって最高の勝利となり、自身2度目となるアジアチャンピオンを獲得しました。
男子エリートは11時のスタート。レース序盤から幸平選手が独走に持ち込み、そのまま優勝。自分は1周目後半の登りで2位になり、3位に1分の差をつけてゴールしました。
幸平選手は4度目のアジアチャンピオン獲得。兄弟でのアジア戦でのワンツーが夢だった自分にとってとてもうれしい結果となりました。
ここまで日本チームが出場カテゴリーすべてでチャンピオンを獲得している空気の中、ジュニアの前田選手がスタート準備を進めていきました。相当緊張している様子でスタートラインに並びましたが、1周目から2位のカザフスタンの選手に30秒近い差をつけて自信に満ち溢れる顔で独走を続けました。最終周では下りでトラブルが起きないように慎重に走ったとの言葉はありましたが、2位に1分近くの差をつけて優勝しました。
今回日本チームは4枚のアジアチャンピオンジャージを勝ち取り、計6個のメダルを獲得する事ができました。
信頼できる仁木メカニックと渡辺マッサ―(joe39.net)のサポート、そして各個人レベルでのこれまでの努力が実を結ぶ結果となりました。
今回チームの雰囲気は終始リラックス状態にあり、それが今回のレース結果に現れていると確信しています。今回のこの成績を維持、向上していくには個人レベルでの強化はもちろん、チームJAPANとしての組織的な活動をプラスしていく必要があると感じます。
今回アジア選手権に参加した選手、そしてスタッフには自信と誇りを持って今後の活動に活かしていってもらいたいと思っています。
チームマネージャー 山本和弘
■DHI/1.8km Official Timed Session-Result
1 SHIMIZU Kazuki JAPAN 48.9789km/h 02:12:302
2 NAJAFI BAZI Amin IRAN 48.3867km/h 02:13:921
3 TAN Hong Chun SINGAPOE 47.4176km/h 02:16:658
・
13 AOKI Takuya JAPAN 42.2020km/h 02:32:612
■DHI/1.8km Finals-Result
1 SHiMIZU Kazuki JAPAN 50.7618km/h 2:07:655
2 TAN Hong Chun SINGAPORE 49.4883km/h 2:10:940
3 AOKI Takuya JAPAN 49.1367km/h 2:11:877
■XCO/WOMEN Elite 5.6Km – 4Laps
1 KATAYAMA Rie JAPAN 14.57km/h 1:33:53
2 BAI Yue CHINA 1:36:41
3 THI NHU QUYNH Dinh VIETNAM 1:47:52
■XCO/MEN Elite 5.6Km – 5Laps
1 YAMAMOTO Kohei JAPAN 17.44km/h 1:37:43
2 YAMAMOTO Kazuhiro JAPAN 1:40:14
3 GOLOVACHSHENKO Artyom KAZAKHSTAN 1:41:14
■XCO/MEN Junior 5.6Km – 3Laps
1 MAEDA Kohei JAPAN 15.76km/h 1:05:28
2 FEDOSSEVEV Artur KAZAKHSTAN 1:06:27
3 CHIANG Sheng Shan CHINESE TAIPEI 1:07:02
The 18th Asia Mountain Bike Championship and 4th Junior Asia Mountain Bike Championship
Baskinta/LIB 10-14/10/2012
DHI/1.8km Official Timed Session-Result
1 SHIMIZU KAZUKI JAPAN 48.9789km/h 02:12:302
2 NAJAFI BAZI Amin IRAN 48.3867km/h 02:13:921
3 TAN Hong Chun SINGAPOE 47.4176km/h 02:16:658
13 AOKI TAKUYA JAPAN 42.2020km/h 02:32:612
10月12日DH予選が行われた。清水一輝選手が予選1位で予選を終えた。2位とは1秒619の差をつけた。
13位につけた青木卓也選手はコース中盤で後輪をパンクしてしまい苦しい展開になったものの粘りの走りで最後まで走り続けた。明日の決勝でのベストな走りを期待したい。
両選手ともとてもリラックスした状態で決勝前日を過ごしている。
10月10日~10月14日にレバノン(パキンタ)で開催されますアジア選手権大会につきまして
以下の選手、役員の派遣が決まりましたのでお知らせします。
1.大会名:第18回MTBアジア選手権大会、第4回ジュニアMTBアジア選手権大会
2.大会期間:2012年10月10日(水)~14日(日)
3.派遣期間:2012年10月8日(月)~16日(火)
4.開催地:レバノン(パキンタ)
5.選手団:スタッフ(兼務含む)3名、選手7名
■選手
クロスカントリー
●男子エリート
山本幸平(スペシャライズド)
山本和弘(キャノンデール・ジャパン)
●女子エリート
片山梨絵(スペシャライズド・ジャパン)
●男子ジュニア
前田公平(ENDLESS/ProRide)
ダウンヒル
●男子エリート
清水一輝(AKI FACTORY TEAM)
青木卓也(ジャイアント)
●女子エリート
末政実緒(FUNFANCY/INTENSE)
■スタッフ
山本和弘(チームマネージャー兼務)
仁木康雄(メカニック)
渡辺城作(マッサージャー)
9月2日、世界選手権派遣5日目の今日はダウンヒル決勝が行われました。
天候は回復し朝から徐々に青空が見え始め、決勝が行われる頃には一面青空が広がっていました。
路面コンディションは刻一刻と変化し、タイヤチョイスやセッティング等決勝直前まで悩まされるレースでもありました。
結果は清水一輝70位、末政実緒20位で決勝を終えました。
清水選手コメント
昨年の世界選手権や今年のワールドカップを経験し、決勝はリラックスしてレースに挑めました。
そして、昨日得た事を生かす事ができ、今日は自分のベストな走りが出来ました。
応援ありがとうございました。
1. MINNAAR Greg RSA
2. ATHERTON GEE GBR
3. SMITH Steve CAN
70. SHIMIZU Kazuki JPN
末政コメント
コンディションを読むのが難しいレースでした。
転倒寸前の場面もありましたが、攻めた走りは出来たと思います。
女子ライダーのレベルが急激に上がってきていますが、今回の悔しさを次に活かして自分自身もレベルアップできればと思います。
応援ありがとうございました。
1. CHARRE Morgane FRA
2. RAGOT Emmeline FRA
3. CARPENTER Manon GBR
20 SUEMASA Mio JPN
スタッフの藤田氏、田崎氏のサポート体制は万全で、清水、末政共にいい環境の中レースに集中することが出来てありがたかったです。
スタッフ、ライダー共に少人数ではありましたが、協力し合える良いチームジャパンでした。
DH日本選手団への応援本当にありがとうございました。
9月1日、世界選手権派遣4日目の今日はタイムドセッションが行われました。
世界戦にはワールドカップのような予選落ちはなく、タイムドセッションは決勝に向けてのタイム計測付き練習といったところです。
朝から降ったり止んだりのお天気でしたが、タイムドセッションが行われた午後には雨は止み濃い霧の中始まりました。
タイムドセッション結果は、清水一輝が79位、末政実緒が22位でした。
清水選手コメント
タイムドセッションでスタートからゴールまで通しで走ると想像以上にキツかったです。
しかし、決勝に向けてのいい練習が出来ました。今日得たものを明日の決勝に活かして全力で走りたいと思います。
DHI Men Elite
1. HANNAH Michael AUS
2. SMITH Steve CAN
3. MINNAAR Greg RSA
79. SHIMIZU Kazuki JPN
末政コメント
練習では問題なく走れていたセクションで失敗してしまったりと、ミスの多いランとなってしまいました。
明日決勝前の練習でしっかり復習をして、明日の決勝はベストの走りが出来るよう頑張ります。
DHI Women Elite
1. RAGOT Emmeline FRA
2. PUGIN Floriane FRA
3. CARPENTER Manon
22. SUEMASA Mio JPN
明日はいよいよ決勝です。日本チーム万全の体制で明日の決勝に挑みたいと思います。
応援よろしくお願いします!
今年の世界選手権はオーストリアです。
初めて2週間連続の長丁場。
今週はDHIと4X、来週はXCO。開催は同じエリアながら2ヶ所に分かれてそれぞれの競技に合ったロケーションです。
ヨーロッパに背骨と言われる美しい山々に囲まれた風光明媚なリゾートでの大会はハイレベルの競技とあいまってエコ観光にも恵まれています。
では試合前の様子をDHI全日本チャンピオンで日本が誇る世界レベルの末政選手兼チームマネージャーのレポートを紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
8月30日、世界選手権派遣3日目の今日はコースウォーキングと試走が行われました。
昨年までのワールドカップと基本は同じですが、コースの整備が大幅にされていました。
コースの途中に2ヶ所ほどスクリーンが用意されているなど、過去最高に豪華な世界選手権となっています。
コース試走は、清水、末政共に無事終えました。
夕方より雨が降り、明日は朝から大雨の予報ですが、明日も怪我なく試走をしたいと思います。
来週月曜(7月16日)放送の「銀輪の風」で全日本MTB選手権の特集を致します。
ライダー達のそれぞれの思いのこもった走りを是非ご確認ください。
また同じ映像を使用した各競技のダイジェスト映像が、「シクロチャンネル」にアップされています。
そちらも合わせてチェック!
■銀輪の風
http://www.ginrin.tv/archive/2012/07/2012mtb.html
■全日本クロスカントリー PART1&PART2
https://www.cycloch.net/main.html#/movie/view/5734
https://www.cycloch.net/main.html#/movie/view/5736
■全日本ダウンヒル(ダートバイクチャンネルVol.10)
https://www.cycloch.net/main.html#/movie/view/5743
2011年世界選手権通信です。
2011年マウンテンバイク世界選手権大会(スイス)
競技結果(第3日目)
プレスリリース
昨日行われました、表記大会の結果をお知らせします。
〔競技結果〕 9月2日(金)
● 男子U23クロスカントリー・オリンピック(31.8㎞)
第1位 LITSCHER Thomas (スイス)1時間32分30秒
第2位 KONWA Marek (ポーランド) + 1分42秒
第3位 MOORLAG Henk Jaap (オランダ) + 2分13秒
第75位 野田 拓司(日本/佐賀・久留米大学 FFC) -3 Laps
● ダウンヒル(タイムドセッション) ※ 決勝は最終日9月4日(日)に行われます。
女子エリート 末政 実緒(日本/兵庫・FUNFANCY/INTENS) 6 位 4分29秒503
男子エリート 清水 一輝(日本/愛知・アキ・ファクトリー・チーム) 74 位 4分14秒245
※参考サイト
国際自転車競技連合(UCI)サイト
http://www.uci.ch/templates/UCI/UCI5/layout.asp?MenuId=MTI1OTc&LangId=1
大会サイト
http://www.bikepark.ch/
(財)日本自転車競技連盟 事務局
http://www.jcf.or.jp
2011年世界選手権通信です。
夜中に小雨が降ったもののコースは乾きつつあり天候も晴れで日向では暑いくらい。
男子クロスカントリーU23に日本から野田 拓司が参加。
初めての世界選手権で緊張をしていたものの、先輩ライダーからの的確なアドバイスで無事にスタートラインに立った。
スタートループ+6周のレースは序盤からスイスが先頭でハイペースを刻んで行った。
野田は出遅れる形となってしまい2周目には先頭と10分もの差になってしまったが、大きくペースを落とす事無く走り続けた。
しかし、先頭の驚異的なハイペースによって80%タイムカットとなり-3LAPの75位の結果となった。
ジュニアと同じくスタート後のスピードが課題だ。
2011年世界選手権通信です。
本格的に世界選手権の日程がスタートした。
1発目はXCチームリレーでエリート男女、U23、ジュニアの4人で1周ずつの交代で入走る。
1走目は山本幸平。好位置からのスタートでトップから1分遅れの11位で2走の沢田へバトン。
沢田も好走し順位は11位のまま3走の片山へ。
片山は落車の影響もあってか16位に順位を落として4走の野田にバトン。
野田も落車をしたが最後まで走り切り19位でフィニッシュとなった。
来年のロンドン五輪を目前に各国は国を上げ強化をしてきている事が分かった。
特定のクラスではなく国として総合的な底上げをしている。
日本選手は体調も良く、怪我も無く順調に本戦に向け仕上げに入っている。
MTBナショナルチーム監督 小笠原崇裕
2011年世界選手権通信です。
スイスはシャンペリーに到着したのは22時前、翌日は十数時間の移動疲れも見せず元気に練習を開始した。
今日は受付でウエアチェックを終えビブナンバーを受け取り装着してコースイン、世界一難しいと言われるシャンペリーのコースを
大きな怪我無く試走を終えた。
夕方からはセレモニーがあり「JAPAN」のプラカードとともに市内を練り歩き、スケートリンクの上に作られた
特設の会場でセレモニーを行った。
明日からレースが始まっていく、初めの種目はチームリレー。
現地時間17時のスタートです。