ジュニア時代から頭角を現し、全日本選手権U23、3連覇などを経て、2008年には北京オリンピック日本代表となった、山本幸平(やまもと こうへい)選手は、2012年ロンドン・オリンピックに向けて活動中。今年もフランスを中心に、各地大会に参戦しています。
このコーナーでは山本選手のレポートを中心に、レースシーンを追いかけます。
OFF ROAD PACA – Cassis – Cross Country 2010年3月13-14日
山本選手は、フランスで行われたオフロードPACA、55kmのレースに参加しました。このPACAは、プロバンス-アルプス-コートダジュールという地名を表しています。
では、山本選手のレポートをどうぞ。
■今回のレースには、新たな気持ちで挑んだレースだった。
フランスでの今年初戦。そして、去年このレースでは優勝争いをして、負けたレース。
スタートは、1列目からスタート。笛と共に、レースが始まる。先頭は、去年のU23世界選手権2位のアレクシー、僕は3番手で進む。
上りの斜度がきつい。そして身体が動きが良くない。切れが無い感じだ。
少しずつ後退していく。踏みどころって分かっているポイントでも、自転車を進ませる事が出来ていない。
15kmは、過ぎただろうか・・・。先頭集団になんとか食らい付いていくが、なかなか集中仕切れていない。パワーを出しきれていないって感じる。その後、先頭集団からシドニーオリンピック・チャンピオンのミゲール・マルチネスが飛び出していく。
誰も反応しない。長い下りに入った。ここでは、抜かす事は、不可能に近いので、下るポジションが重要だった。後ろで下りに入ってしまった為。下り終えると、2位集団は、300mくらい前に行っていた。うーん。でも、ここから行くよ!!って思えている自分がいた。
開けた登りに入り、ペースを作った。そして、下りへ入る。
ここの場所は、岩がむき出しで尖った岩が多い。下りでも、本当に注意して下っていかなければ、すぐにパンクしてしまうのだ。
そして、ぼくも、後輪を岩にヒットさせてしまい。スローパンク。少し粘って走ったが、もう、限界と思い。止まって修理した。タイムロスはあるが、スムーズにパンク修理を終えて3分くらいで終わったと思う。そして、走り出していった!! 5秒後。転倒した。
走り出しの時に、さァーここからだ!!って思って、勢い良く走りすぎたのだ。冷静さを見失っていたと思う。その後は、ホイルのスポークも折れてしまっている事に気がつく。
何とか走り出すも、心と身体のバランスが保てなかった為。レースを終えた。
悔しいよ。こんな僕が・・・・。
今年のシーズン。始まったばかりだが、何か空気と言うか。流れと言うか。
スムーズではないし。気持ちよくイメージ通りに行かない。
でも、これも、僕が僕自身で引き起こしている事には、間違いは無い。
今は、この状況・流れを変えるために過ごしていく事にします。
強く願って、過ごす事。自分に負けずに生きていきます。
ありがとう。
大会WEBサイト:http://www.offroad-bike.fr/
(フランス語・3/16現在リザルト未アップ/昨年のビデオなどご覧いただけます)
バイク:ANCHOR XHM9 RS
フォーク:ROCKSHOX SID World Cup
ハンドル:Ritchey Super logic Carbon Low Rizer
ステム:OnebyESU ジェントル ステム 120mm
シートポスト:OnebyESU ムンク シートポスト ブラック
ホイル:Shimano WH-M975
シューズ:Shimano SH-M310SE
ペダル:Shimano PD-M970
サングラス:Adidas Adivista
ヘルメット: OGK MOSTRO VIGOR
サプリメント:レース前 BCAAタブ10粒 Feタブ 2粒 Caタブ 2粒 SAVASウォーター, レース時 SAVASウォーター,レース後 SAVASアクアホエイプロテイン(アセロラ味)
●山本幸平
チームブリヂストン・アンカー 北海道出身 1985生まれ 2008全日本チャンピオン(男子エリート・クロスカントリー)